活動の報告


安井小学校の改築工事説明会に参加しました
〈安全な飛散防止対策が十分に検討されていないままでのアスベスト除去工事の開始は許されない〉

2021年3月13日、安井小学校改築工事の住民説明会に参加しました。
(西宮市HP⇒西宮市立安井小学校教育環境整備事業

配布資料の表題は「改築工事の説明」とあり、「工事概要や工程」の説明文には、重要な語句である『アスベスト除去工事』はどこにも見当たらず、
アスベストに関しても一部の情報が公表されているだけで、到底全体像が理解できるものではありませんでした。
その他、参加した住民からも説明内容について問題点が指摘されましたが、説明会の体裁を成していないお粗末なものでした。

安井小学校におけるアスベスト除去工事の特記すべき点は、以下のとおりです。
①校庭の仮設校舎や運動場に児童が居る状況下での工事であること
②建物の外壁塗り材にアスベスト含有が認められており、この除去作業は容易ではなく、特に厳重な飛散防止対策が不可欠であること
③外壁のため足場を組んでの作業となり、シートによる隔離養生も簡単ではない。さらに、天候の影響を受けやすく常に漏洩をチェックする安全対策
が求められること

①については、そもそも、発がん性物質であるアスベストの除去工事は、夏季休暇など児童のいない時期に実施するような計画をたてるものと理解し
ていますが、いかなる理由でこのように危険な工事計画になったかの説明がありません。
また、②、③については、西宮市は経験が浅いにもかかわらず「法を守り、絶対飛散させない」などと当たり前のことを繰り返すだけで根拠はありま
せん。
このような主張は、大災害を経験して猛省したはずの『安全神話』に他ならず、これを信じる者はいません。
経験者や専門家を交えて、安全対策について十分な意見交換をする必要があります。
西宮市に求められることは、子どもたちの安全を最優先にした対策の検討であり、謙虚に意見を聞く態度ではないでしょうか。
その後、市議会議員からも営繕課に意見交換を行うよう求めていましたが、営繕課は応じるつもりはないらしく、説明責任を果たさないまま、強引に
工事を始めようとしています。
営繕課は学校や公共施設など建設を担当する部署であり、民間事業者に対して模範を示すべき立場にあり、それにより市民社会の安全性が向上するこ
とが期待されます。
しかし、石井市長の掲げる「オープン(市民に開かれた市役所へ)」や「リライアブル(市民から信頼される市役所へ)」などのパフォーマンスは、
あまりにも現実離れしており開いた口がふさがりません。

*住民説明会については環境省ホームページより
「リスクコミュニケーションガイドライン」をご覧ください。
安井小学校の関係者の皆様にお願いします。
この度の説明責任を果たさないまま強引に工事に着手するという暴挙は決して許されるものではありません。
子どもたちの安全を重視した工事計画についてご意見をお寄せください。

■連絡先
 ストップ・ザ・アスベスト西宮
 上田 進久
 090-2380-1530
 ueda@stopasbst.com


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